防犯の基礎知識
犯罪に遭わないために、防犯対策は必須です
海外旅行に行った日本人が、現地の窃盗犯に狙われやすいのはなぜでしょう。
アジアや南米をはじめとする外国人窃盗グループが、日本で活動をしているのはなぜでしょう。
日本人は「所得が高く、防犯意識が低い国民」だからです。
平成10年ごろから外国人窃盗グループが国内で急増し、一般家庭に侵入する手口としてピッキングが流行ったころは「日本で数年稼げば母国に【ピッキング御殿】が建つ」と言われていたそうです。
やがてピッキングに対する取り締まりが強化されると、今度はサムターン回しが流行り、続いて焼き破り、壁破りといった新しい手口が次々と登場しました。
その手口を知った一般人が真似をすることで被害が増大し、今も深刻化・凶悪化しています。
日本国内の治安の悪化を実感してるにも関わらず、ほとんどの人は効果的な防犯対策をしていません。
それはなぜか。「自分だけは犯罪に遭わない」と、何の根拠もなく信じているためです。
このような「安全のない安心」は、現代日本において最も危険な状態と言えます。
防犯対策をしなければ、犯罪者に狙われる確率が高くなります。
防犯の基本は「犯罪が起きにくい環境」をつくること
プロの窃盗犯は、侵入しにくい場所には近づきません。
例えば二重三重の防犯対策が敷かれている金融機関への侵入件数は、全体の0.2%です
一方、一戸建てやマンションなど住宅への侵入件数は、57.0%にものぼります。
窃盗犯がまず目を付けるのは、例えば以下のような地域です。
- ウィンドウが割られた自動車や建物を放置している
- あちこちにイタズラ書きされている
- 違法駐車が多い
こうした地域は住民一人ひとりの防犯意識が低く、侵入しやすい家が容易に見つかります。それはプロの犯罪をおびき寄せるばかりでなく、新たな犯罪者を生むキッカケにもなります。
今の日本には「仕事がない」「財布の中に数円しか残っていない」といった追い詰められた人、おもしろ半分で嫌がらせに犯罪を犯す人などが数多くいます。そうした人が「侵入できそうな家」を目にしてしまえば、魔がさすのは当然でしょう。そして侵入に成功し、一度でもお金を手にしてしまったら、その後も犯罪を繰り返す可能性があります。
つまり、低い防犯意識は被害者を生むと同時に、新たな犯罪者をも生み出してしまうのです。
つまり、低い防犯意識は被害者を生むと同時に、新たな犯罪者をも生み出してしまうのです。
このため、魔がさした一般人はもちろん、侵入のプロの窃盗犯にも「ここに侵入するのは、ムリだ」と諦めさせる環境づくりが大事なのです。
防犯は「正しい知識」と「対策」で、初めて有効となる
間違った知識、間違った対策の例
- 「貴重品は金庫の中に入れた」→ 金庫は火災には強いが防犯性はあまりない。
- 「窓に格子を付けた」→ ほとんどの格子は外から簡単に外せる。
- 「窓を網入りガラスにした」→ 割れにくいという根拠はなく、簡単に割れる。
- 「家に現金を置かない」→ 貴金属類やクレジットカード、パスポート、ノートパソコンなどの家電製品を狙われる。
- 「玄関の鍵を防犯サムターンにした」→ 手口は一つではなく、施錠されていない窓やガラスを破って侵入してくる。
セキュリティハウスでは犯罪者の心理と最新の手口を研究し、昭和59年のネットワーク展開開始から一貫して、犯罪に遭いにくい環境づくりに尽力してきました。
防犯業界で唯一の公的資格である「防犯設備士」「総合防犯設備士」が侵入されやすい箇所と手口を無料で診断し、そのウィークポイントを補強するアドバイスを行っています。
防犯業界で唯一の公的資格である「防犯設備士」「総合防犯設備士」が侵入されやすい箇所と手口を無料で診断し、そのウィークポイントを補強するアドバイスを行っています。