事務所・オフィスの防犯対策
泥棒にとって事務所は「侵入しやすく、稼ぎやすい」
2016年に発生した侵入窃盗事件のうち、約12.9%が「一般事務所」への侵入でした。
「宝飾店や一般住宅と違って金目のモノは置いていないから、泥棒に狙われるはずがない」と思っている方が多いようですが、事務所をターゲットにする泥棒の目的は、主に金庫とパソコンです。
金庫には、現金、手形・株券・商品券等の有価証券に加え、契約書や権利書、機密書類などの重要な書類が保管されています。また、パソコン本体は中古市場やネットオークションで売却でき、その中に保存されていた取引先のデータや顧客の個人情報も、近年は売ってお金にすることができます。個人情報の漏洩は犯罪に利用される恐れがあり、企業名が大きく報道されて社会的信用が落ちる、被害者に訴えられて多額の賠償金を背負うことになる可能性もあります。
泥棒が事務所を狙うもう一つの理由は「侵入しやすさ」です。
テナントビルには、スーツを着て堂々としていれば怪しまれることなく入れます。一度中に入れば複数の事務所を一度に狙うこともできます。夜間は無人になり、日曜日や祝日は日中でも人通りが少ないため、少々音を立てても見つかりにくい等、泥棒側のメリットがたくさんあります。
事務所の侵入口と手口
■侵入窃盗で最も多いのが、「ガラス破り」。
内訳としては、「窓からのガラス破り」がもっとも多く、「表出入口のガラス破り」が続きます。 店舗においてはガラスに対する対策が不可欠です。
■次に多いのが「無施錠」、鍵が掛かっていなかった場所からの侵入です。
「錠破り」、「合かぎ」もあり、ガラスや扉を強化したとしても別の方法で侵入されることもあるため、侵入検知センサーなど防犯システムの設置が有効です。
信用を守る
■外周警備(自主機械警備システムNEXT)
セキュリティハウスでは、犯罪の発生そのものを予防することが防犯の基本と考えています。「犯罪者に狙わせない」ためには、セキュリティの高さをアピールして、泥棒にとって「侵入しにくい」場所であることを示すことが重要です。
- 建物の目立つ場所にセキュリティキーパーを設置して、犯罪者にプレッシャーを与える。
- 侵入されやすいポイントを絞り込み、フェンスや塀、出入り口等に赤外線センサーと防犯カメラ、警報ベルやフラッシュライトを設置。センサーが侵入者を検知すると、大音量の警報ベル・サイレン・フラッシュライトで威嚇して、それ以上の侵入を阻止します。同時に、管理者の携帯電話、および最大5箇所の連絡先に、異常発生をメールと音声で自動通知します。
- さらに遠隔監視システムi-NEXTを連動させれば、連絡を受けた管理者はすぐに現場の様子をiPadで確認し、遠隔操作で照明をつける、防犯機器を作動させる、音声で威嚇する、警察に通報するなど、離れていてもさまざまな対処が可能です。
また、外周警備+炎センサーで、放火犯を撃退することもできます。